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2011年08月17日 Archive

山滴る

  • Posted by: Hachiro
  • 2011-08-17 Wed 17:57:07
  • 穂高
ameagari
(2011/08/15 雨上がり)




お盆休みも終わって、多くの方が酷暑のなか日常生活に戻られたと思います。

お盆の間はおおむね天候も安定していたので、
山へお出かけの方は良い山旅が満喫出来たのではないでしょうか。


さて、俳句の夏の季語に「山滴る(したたる)」というのがあります。

「滴る」の意は、
1,水などが、しずくになって垂れ落ちる
2,美しさや鮮やかさがあふれるばかりに満ちている。


勿論、季語の「滴る」は2,の意であるはずなのですが、
なんか今年の夏は1,の感じが強い。

それくらい「滴り」っぱなしで、ほんとに天気が悪い日が多いです。



穂高ではお盆が終わると秋風が吹くことはまま在りますが、
今年はいきなり「秋霖」となってしまったような長雨です。




ちなみに夏以外の季語はというと、
春は「山笑う」
秋は「山粧う(よそおう)」
冬は「山眠る」

それぞれの季節をこんなに短い言葉で見事に表しています。

この山にたとえた表現は、中国北宋の画家であった郭熙(かくき)がその著書「臥遊録」で絵画の極意として書いた文章だとのこと。

春山淡治(たんや)にして笑うが如く
夏山蒼翠(そうすい)にして滴るが如く
秋山明浄(めいじょう)にして粧うが如く
冬山惨淡(さんたん)として眠るが如く




う~ん、古の人の感性って凄いよなぁ。





jyan
(2011/08/10 ジャンと積乱雲)


















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