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2013年07月12日 Archive

雪切り

  • Posted by: Hachiro
  • 2013-07-12 Fri 15:57:57
  • 穂高
ここのところの雪解けのスピードはハンパなものではない。
一日に10㎝ほども解けるのではないだろうか。

なので雪渓につけたステップも数日で崩れてしまう。
だから今日も「雪切り」である。

まぁ猛暑にあえぐ下界からすれば、この時期に雪を相手に仕事をしているなんてちょっと信じられないかもしれないですが。

130711 雪切り
(2013/07/12 ザイテンバットレス付近にて 11:30am)




こうしたルート整備や、あるいは登山道補修といったものは山小屋の重要な仕事のひとつである。
たぶん今時期はあちこちの山小屋が周辺の道直しや整備に汗を流していると思う。

例えば遭難事故があってそれを救助するという、謂わば華々しい(?)仕事も我々にはあるにはあるが、
実はこうした地味で地道な陰の仕事こそがほんとうに大事なんだよなと最近つくづく思う。

以前は私自身、そうしたレスキューこそが人助けのように勘違いしていた時期もあった。
もちろん直接的に人命を救うことは尊い。
そして起こってしまった遭難事故は報道もされるし、時に当事者に感謝されることもある。
でも、こうした地道な道直しや何気ない登山者へのアドバイスによって「未然に防いだ事故」や、
「実は失われていたかもしれない命を救った」というものは、報道もされないし誰の知るところにもならない。
ところが実際にはレスキューで救った方よりも、山小屋の陰の行いが救った人々のほうがはるかに多いものなのだ。



そうして考えてみると、実はこの世の中のあらゆるモノゴトが、そうした陰の仕事で支えられているのだと気づく。

いつも決まった時刻に電車が動いているということ、
毎朝ちゃんと新聞が届くということ、
美味しいラーメン屋が今日も期待を裏切らず美味しかったりすること、
決まった発売日に雑誌が店頭に並ぶということ、
スーパーに行けば豊富な食料品を得られるということ、
スイッチを入れればちゃんと灯りがともるということ、
蛇口をひねればあたり前に水が出るということ、
食卓に座れば温かくて旨い食事が用意されているということ…


そんな「あたりまえ」には、実はそれぞれの陰の尽力というものが存在している。
特別ほめられる訳でもなく、表立った評価を受けるわけでもない。
でもそんな人々の行いが、この世ってものを支えているンだよなぁ。


と、雪を相手の数時間の単純作業の間にそんなことを考えた。



数日後には崩れてしまうであろう雪のステップではあるけれど、
少なくともこの連休中には、どう転んでもココで滑落はないやろというルートを見て、
ひそかに心の中で「グッジョブ」とつぶやいた。














































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