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2017年11月06日 Archive

下山

  • Posted by: Hachiro
  • 2017-11-06 Mon 15:00:25
  • 穂高
今日、この小春日和の穏やかな日差しは下界におりてきたのだなぁと実感します。

さて昨日の下山についてちょっと記したいことが……


昨日の朝のこと、すべての作業を終えて小屋の玄関を閉じ、さていよいよ皆で下山しようとしたときのことでした。
あるひとりのスタッフが、その閉じた玄関に向かってそっと手を合わせ、その後深々とお辞儀をしていました。

実はその彼は、今シーズンをもって10年近く勤めた小屋番を「卒業」することになっていたのです。


171105 hasumi_1
(2017/11/05 8:00 a.m.)





171105 hasumi_2



ふだんはとてもひょうきんなやつだったので、なおさらその振る舞いが意外でもあったのですが、ちょっとジンとしてしまいました。
きっと万感迫る思いであったろうと。

私はこれまでに、こうして小屋を「卒業」してゆく者をどれくらい見送ってきたことでしょうか。

小屋番という仕事はやはり若者が中心です。
ですから毎シーズン、何らかのかたちでスタッフが入れ替わってゆくのが常であるのです。

おそらくそのひとりひとり誰しもに、楽しくも過酷な穂高での暮らしは「青春の日々」であったに違いありません。

どうか彼もこれからの人生を、その思い出と気概を大切にして歩んでいってくれよと願うのです。


……ほんまに、お疲れさん。



穂高岳山荘の佇まいは、その小屋を守る石垣と石畳とが印象的であると思うのですが、その石ひとつひとつには歴代スタッフたちのそれこそ汗と涙が染み込んでいます。
この小屋が素晴らしいのは、そうした「もの言わぬ名もなき英雄たち」がいたからこそだと思うのです。
まるで石垣の石が、それぞれこの小屋に関わったひとりひとりであるかのよう。

石垣仕事をしていての経験なのですが、いかにもというカタチのいい石は並べやすくはあるのですけれど、そうした素直な石ばかりを使っているとある箇所でどうしても先へ進めなくなることがあります。
そうした場合に役立つのが、およそこんなもの使えんわ、と思っていたヘンな石。
それが全体の辻褄を合わせるの役立ってくることがけっこうありました。

ま、人も石も「個性」ってもんが大切なんちゃうやろか と。




さて、そんな少しセンチメンタル的な気持ちは山の上においといて、あとは美味いもんと酒の待つ下界へ一直線!
ってな感じで白出沢を下りました。

冬から秋への時間を遡るかのような下山路は、柔らかな陽射しに包まれておりました。

171105 hasumi_3
(2017/11/05 白出沢にて)



そして山麓の穂高牧場から振り返ると、そこには新雪に輝く穂高の峰。

みんな「あんな所で暮らしとったのかぁ〜」と感慨深げでした。


171105 牧場より
(2017/11/05 穂高牧場にて)




さて、今夜はこれから夏のアルバイトたちや岐阜県警警備隊さんたちも交えての打ち上げの席があります。

心ゆくまで盃を酌み交わしたいと思います。


































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